模様師の日記 

創作の合間に、ふと思うことがあります、、、。

 

真心

ホテル日航金沢様のスイートルームの内装デザインのリニューアルを終えた時、

社長様と総支配人様から「とても品のある部屋にしていただいた。想像以上に素晴らしい!」など身に余るお言葉をここに書ききれないくらいにいただいた。

 

夕方、6時半の時間指定でお食事にご招待いただいた。

どうして6時半なのかと思っていたら、ちょうど日本海に夕日が沈むタイミングだった。これぞホテルマンの真心!と心から感動した。

 

作家の真心は何かということを再確認し、今まで通りこれからも初心を忘れないで作品制作に臨んでいこうと心から誓った。

 

 

 

 

 

 

 ちなみに手前の料理はフカヒレの姿煮!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アートと伝統

「輪廻」

 

■「独創的、独創的、、、と喚きながら、自分独自のものを血眼で探し、嘘までついて、唯一のものを創ろうとしている。しかし、作品というものはどこまで行っても手段なのだ。 人間としての同一のものを確認し合う為のきわめて高知なる手段なのだ、、、」

     

 

         著者の名前は忘れたが、昔、何かで読んだ言葉を思い出した。

         気をつけないと、知らぬ間におかしなところにはまっているようなことが無きにしもあらず、、、、、

                    

 

■ 日本では「和」を尊ぶ多様性が混在する中で、美の表現において創造性は常に必要ではあるが、独創性は必ずしも意識するものではないのではないかと思う。「あらゆる要素との関係性の中で、人がいては決めて成り立つ芸術」これこそが日本が世界に誇る日本独自の美を生み出してきた根本の精神性と思う。

 

例えば、人為を伴わない自然の現象や動植物の営為の中にも我々人間を感動させる創造性の芽は在る。独創性はそれ自体が目的ではなく、何かを創造しようとする際に使える先行手法が無い場合に創り出さざるを得ないものでしかない。「ベクトルデータによる本格的和柄デザインの制作」も、これでなければ欲する品質のデザインができない、という作家の感性からの要求によって成されたものなのだ。

独創性を目的にすると多くの場合独り善がりのものになるように思う。大切なことは、「コレを表現する」という強い欲求であり、これは確かな感性により生み出されるものと考える。そしてその感性は個人のパーソナリティの上に、生活している風土やつながりのある先人達が残した仕事の中から生み出されるものと思う。ガウディの創造性はカタルーニヤの陽の下で育まれ、加賀友禅の美意識は多湿な北陸加賀の気候風土の中で形作られたのだ。

 

「本当の革新は伝統の中からしか生まれない」私の好きな言葉の一つです。

染め屋さんと模様師

染め屋さんから、「今回の着物は色が微妙なので、もう一度、色確認に来てくれ」と電話があった。明日は、日曜だが、朝一でいってこよう!  高齢の染め屋さんばかりの中で、彼は唯一の若手の職人だ。ほんとうに大切にしたい。腕は確かだ。

 

         助成金は、後継の真面目な若い人達にこそ使うべきだ。

             不真面目な年寄りに、税金は1円たりとも使ってはいけない。

 

 

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33年前の初めての個展 アルゼンチンにて

TVロケのために1982年11月の個展の新聞記事を探して下さった El Territorio 新聞社の方。お手数おかけしました。ありがとうございます。

マテ茶なつかしいです。あの日からあっという間に三十数年がたちました。本当にあっという間です。

Que nostalgia la companera !  Mucho Gracias !

 

1982 / 11 / 24/ El Territorio アルゼンチンでの個展

 

 

■「情緒(こころ)の同意なくしては、情熱を持って行動できない。

時間というものは不思議です。強いて分類すれば、時間は情緒(心)に近いのです。」(岡潔)

 

           なんとなくわかるような気がする

 

 

  

 ■「普段は目立った心理状態しか意識に上がらないが、注意してみると、互いに区別される心理状態などなく、絶えず変化する連続しか無いことに気付く。そして、各瞬間をつなぎ、過去全体を現在に結びつける記憶力、あるいは持続と呼ばれる時間こそが我々の実在そのものであると考える。この記憶力、持続が毎瞬間訪れる現在を過去に取り込み、絶えず人格全体を変化させる。こうして我々の意識にとって、「存在するとは変化することであり、変化するとは成熟することであり、成熟するとは無制限に自分を創造することである。」という結論に至る。

存在するという言葉が意味するのは、変化するということであり、自らをを創造することであると考える。」(ベルクソン)

 

 

           33年前の自分から現在の自分まで、作品を創造しながら、自分を創造してきたのだろうか、、、、、?

 

                      どんな自分を創造したのかは、やはり作品が語るのかも、、、、。

 

 

                 

 

 

 

TVロケ・能舞台と加賀友禅

金沢深谷温泉・石屋さん、ロケでは大変お世話になりました。能舞台と加賀友禅、自分で言うのもなんですが、よく合っています。

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お客さまと創り手

着物をお作りしたお客様から、「大好評でした!」「オー!っと歓声が上がった」「みんな驚いて、とてもほめてもらった!」など、着物を着られたときのことをご連絡いただいたときは心から嬉しくなって、つい「作家冥利につきるわー!」とお返事してしまう。今年に入ってからも何人ものお客様から、お写真やメール、お電話等をいただいている。

独立以来ずっと完全誂えのフルオーダー体制で仕事をして来た。一人のお客様のために、お客様と一緒に1点1点デザインを考え、地色を決め、同じものを2つとして作ったことは無いが、これ以外にやはり私の信じる「本物」の仕事は出来なかったと、時を重ねるにつれ確信が強くなる。これからもずっとこの姿勢を続けていこうと決意を新たにしている。

■ 「数学(芸術)をどうするかなどと考えることよりも、人の本質はどういうものであって、だから人の文化は当然どういうものであるべきかということを、もう一度考え直してもよさそうに思うのです。」(岡潔)    

 

                          全くもって全くもって同感です!

 

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株式会社 上坂

〒920-3117 石川県金沢市北森本町イ100-5

email: uesaka1957@gmail.com

TEL : 076-257-1132

加賀友禅小松工房

〒923-0832 石川県小松市若杉町ワ154-1