●2005年の米国ニューヨーク国連本部での個展でポリエステルの布にYUKIE UESAKA 「DANCING IN NATUAR」の文字と手描き友禅作品の写真をプリントした垂れ幕看板を制作した。これは、普通の厚さの布とかなり薄手の布に同じプリントをして重ねたときに起きる目の錯覚によるハレーションの面白さを狙って作ったのであるが、設営をしてくれたイチロウ似のアメリカ人青年が「これはなんだ?目が変になる」と言ったので、適当に口から出任せに「3Dアート!」と答えたら、「グー!」と大げさに評価してくれ、嬉しくなって3Dオブジェ制作(多層空間造形 MSA;MaltilayeredSpatial Art))に没頭するきっかけとなってしまった。(詳細資料)

●2006年金沢21世紀美術館にて金沢市染織作家協会の作品展でMSA作品を展示。2007年金沢21世紀美術館にてMSA作品の個展を開催したが、見に来る人たちの驚く顔が嬉しくて、通常のビットマップデータデザインではなく、先行事例の無いベクトルデータ技術による本格的な和柄デザインを作り始める。MSA作品は拡大しても出力画像がボケてはいけないので、拡大時データ劣化の無いベクトルデータで絵を描く必要性があり、これを独学で習得した。そんな中で、インクジェットプリントのための和柄デザインデータの制作依頼が入る。(葬祭幕、イベント横断幕、バナーアップなど、いずれも縦横数メートルのポリ布にプリントするための和柄データコンテンツ)地元の異業種企業との取引を通じて、10年間にわたっての膨大なデザインストックの充実とデザインの高度化が進められたと後になって気づく。

これらの作品制作の過程で、ベクトルデータの切れ目ない線と微妙なグラデーションが、加賀友禅の一番の特徴である切れ目の無い糊糸目とボカシ表現と非常に酷似していることに気付き、両者の統合深化を強く意識するようになったというか、面白くてのめり込んだ。

●アートと社会の関わりについての実践的活動

2010年、終末期ケアにおける生活の質(クオリティ オブ ライフ;QOL)を豊かにするために、アートを積極的に活用しようと活動を続ける一般社団法人アーツアライブ様(代表 林容子)とご縁があり、老人ホームへのジクレー作品の提供活動を実施。このアート活動の経験と、若き日からもっと生活空間に和のビジュアルがあっていいのではないかとの自身の思いが一つになる。これが本事業の「上質な和のビジュアル作品を、屋内外・地域を問わず様々な住空間に展開させることによって、人々の潜在意識に潤いを与え人間性豊な住み良い社会の実現に寄与する」というコンセプトへとつながる。この時の林容子氏の評価が私の興味に油を注いだ。(詳細資料)

●長年本業の加賀友禅で総手描き染めのネクタイも作って来たが(金沢駅百番街にて20年余り販売)、材料の入手困難などの理由から中止していた。そのネクタイ制作をベクトルデザインデータを使って作れないかと2015年から2016年にかけて挑戦した。悪戦苦闘の末ようやく本格加賀友禅模様のプリントネクタイ商品化を達成した。これは、極めて高いクオリティで絹にインクジェットプリント染色した本物の加賀友禅の再現ともいえるもので、こだわりが人一倍強い友禅作家としても充分納得できるものであった。偶然出会ったコンサルタントがこのネクタイや今までの私の仕事を見て、突然建築業界(デジタルプリント壁紙等)への進出と起業を強く勧めた。

「はあ?!建築?」と思った。

 

 

 

 

 

 

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